未来に繋ぐまちづくり

まちづくり委員会 委員長  木 曽 旬 映

 滝川駅前商店街。子どもの頃の私にとってそこは憧れの場所であったと同時に大切な思い出の場所でもありました。しかし、現在では当時と比べてみると道行く人の姿は大きく減少いたしました。滝川市全体で考えても賑わいや集いの場が見出せずにいるのが現状であり、このままではまちのアイデンティティが失われ人口はさらに減少の一途をたどってしまいます。明るい豊かなまちの未来のために、今こそ滝川市民である私たちが団体間や世代間の垣根を越えて繋がり、“滝川市の顔”である駅前を中心とした市街地の活性化等、このまちの抱える課題に危機意識と自主性を持って取り組む必要があります。
 まずは、まちの歴史や文化を掘り起こして、中心市街地の活性化の成功例を参加者全員に知って頂く事で、現在の滝川市に何が必要であるか危機意識をもって考えることの足がかりとなる市民参加型の事業を構築いたします。また、市民を対象に世代間を越えてこのまちのことを共に考えて行動していく有志者を募り、滝川青年会議所が携わる多くの事業への参加を促し、まちの未来について意見を交換し合うことで、まちのアイデンティティを醸成します。そして、市民が郷土愛や自主性をもってまちづくりに取り組むことが地域の活性化への大きな一歩であると考え、行政や教育機関、また関係諸団体等と連携しながら参加していただいた方全員と郷土愛や自主性をもったまちづくりを体現し、市民一人ひとりがまちのことを考えて行動していくことの必要性を感じ、そこで見出される可能性を 記憶と共に未来へと繋いでいきます。
 また、難病と闘う子どもたちが日常から離れ、思い切り遊ぶことが出来るアジア圏で唯一の夢の施設そらぷちキッズキャンプが滝川市にはあります。私たちが当たり前のように思っていることを行うことが難しい子ども達の一歩を踏み出す一助となり、難病と闘う子どもたちの夢と希望を実現することが出来るこの稀有な施設の存在を市内外に広め、支えることの重要性を伝えていくための事業を構築し、子どもたちの未来を繋ぎます。
 私たちが繋がり、一人ひとりの市民が郷土愛を育み、自主性をもって取り組んだまちづくりは滝川に大きな変革をもたらすポテンシャルを秘め、多くの感動と共に人々の記憶に刻まれていきます。そして、その記憶こそが母川回帰のように人々を故郷へと回帰させ、やがて「未来に繋ぐ」という想いを連鎖することが、新たなまちづくりの創造へと繋がるものと確信し、一年間「至誠通天」を旗印に、まちづくりに率先して取り組んで参ります。